2006年1月25日 郭英士生誕記念


十六夜ラブレター
         Izayoi Love letter


ストーリーの展開上名前変換を控えています。




1 新月の夜
2 プラットホーム
3 スマイル
4 デート
5 SUNDAY
6 雑多考察
7 祈り
8 50%
9 暗雲
10 雨と涙
11 恋愛記念日
12 Full moon
13 一雫の閃光
14 雲隠れ
15 朧月夜
16 輝夜姫
17 十六夜ラブレター

18 夏の一歩前
19 アンチシンクロニティ
20 新月の夜-sideB-

21 1月25日

☆ Calling
☆ 100円玉と真昼月

それは、ある、夏の終わり
現実と、証
俺はふと、笑ってしまった。
体がじわじわと、こそばゆい感じがした。
誰かを好きになるとか、一瞬で思える筈がない
嘘泣きかよ
俺が知っている、気丈に笑っていた彼女は、見る影もない
そういうところがなんでかこう、絶妙。
それは俺の悪い癖だったのだ。
心はこんなにも悲しい音で鳴くんだと
「そーすれば女の子もコロンとイチコロさ!」
雲が流れて、月が割れた
どこからか、ドアを叩くような音がしていた。
貴方が好きだということを、現実にしたかった・・・
でもそれは、間違っても幸せなんかじゃなかった
それは最後の、まるで蜘蛛の糸のように頼りない、願いだった
英士君に出会えて、よかったです。

あっちでもこっちでも恋の花が咲いているど真ん中で
まだまだ、これからもずっと一緒にいたいんだもん
薄いブルーグレーの手紙を、ぎゅっと抱きしめた。

俺は14回目の誕生日を迎えていた。

なんだかとっても、異常気象。
会うことよりも、話すことよりも、言い出せなかったことがある。